お兄ちゃん、すきだよ。



家に帰ると、怜くんが温かいキャラメルラテをいれてくれた。




私に元気がない日は、決まってこのキャラメルラテが出てくる。




「怜くん、ありがと。」



「ん?なにが?」




知らんぷりをする怜くんだけど、私はちゃんとその優しさに気付いているよ。



怜くんになら、相談してもいいかな。


そう思った私は、悩みを全て打ち明けてみることにした。




優と颯太のキス。

颯太からの告白。

私の戸惑い。


そして、親友を傷つけたということ。




怜くんは、時折うなずきながら、全ての話を聞いてくれた。



ただ話しただけなのに、心がほんの少しだけ軽くなった。




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