Devil's Night
12. パストライフ
「みーづき!」
後から来た香織と、ゲートでもおしゃべりをした。カイが離れた場所で電話をしているせいか、ラウンジのときよりはリラックスできて会話もはずむ。
「香織にはいつも驚かされるわ」
「ごめん、ごめん。でも、私だってびっくりだったんだから。まさか櫂斗さんからプロポーズされるなんて」
「とか言って、私に内緒でずっと付き合ってたんじゃないの?」
陽人に上着を着せながら、香織を冷やかした。