Devil's Night
「紹介の方? こんな時間にですか?」
ますます訝しげな顔をされ、わけもなく動揺した。仕方なくポケットの封筒を差し出してみるが、看護師は封筒の中から紙切れを取り出して、しげしげと眺め首をかしげている。
「これ……何ですか?」
「…………」
考えてみれば、住所しか書かれていない紙を見せられた看護師の反応は至極当たり前のものだ。私はますます、どうしたらいいのかわからなくなった。