Devil's Night
それは、やはり、悪魔との契約書だった。
この契約によって、私は現世によみがえったのだ。もし、カイの言っていたことが事実だとするなら、何度も……。
さらに読み進め、暗然とした。
一番下に書かれている契約条件らしき部分には、『契約者には不死の力が与えられ、満月の日に限り、望む年齢であらゆる場所と時間へ行くことができる。ただし、新月の日にはその太陽が落ちるまでに、転生していない者の命をひとつ捧げなければならない。捧げられた魂は永遠の闇をさまようことになる。万一、この義務を怠った場合は、契約者自らの命をもって償うこと……』と書かれている。
私は、そこに書いてあることを反芻した。