Devil's Night
 
「こんな物を弔ったところで、おまえの罪は消えはしない」


 カイに蔑むような声を投げつけられた男は、黙って片手に持っているウイスキーの瓶に口をつけた。その足元にはワイン、ビール、酒……あらゆる種類のアルコールの空き瓶が転がっている。まるで、泥酔するために飲み干したように。


「そんなチンピラみたいなナリをして、まだ子どもの恨みが怖いのか」


 カイが低く笑った。
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