Devil's Night
21. ブリーディング
優太は足元に散らばった衣類と靴を拾い集め、紙袋に入れて、逃げるように去っていく。カンカンカン、と階段の方で足音が響いていた。
私はそこに座りこんだまま、張り裂けそうな胸にポシェットとフェルトの人形を抱きしめていた。
――私が絵莉花を殺したんだ……。私が生きている絵莉花から心臓をえぐり取った……。カイの……悪魔の罠にはまって……。
後悔の涙が止まらない。