君の隣


ハァ………ハァ……



公園に着いて、翔を探す。


するとブランコに座ってぼーっとする翔を見つけた。



ゆっくり近づいて翔の前まで行き

『どうしたの?』


声をかけるとやっとこっちを見て


『あ〜。優だ』


なんて力のない声


『大丈夫なの?何があったの?』


と聞くと


『雪にちょっと距離置こうとか言われたわ』


苦笑いで答える翔。




私ならそんな顔させないのに・・・



そんな思いから雪ちゃんへの嫉妬心がまた大きくなる。



口を開けば雪ちゃんの事を悪く言ってしまいそうで、翔に対して何も言うことができなかった。




すると翔は

『そりゃそうだよな。俺なんて特別カッコイイわけどもねーのに、束縛キツイし、すぐ嫉妬するし、へタレだし。愛想つかされたんだろ』



私に心配かけないようになのか、無理に笑ってる。



その顔を見て私の中で何かが切れた。


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