7日間の恋
【ピピピピ】
近くでタイマーが鳴る。
『はい、終わり~』
稲葉さんがやって来る。
『お疲れ様』
天井だけだった視界が稲葉さんの顔だけになる。
近っっ!!
と、焦る私。
『じゃあ5分休憩ね』
稲葉さんはタイマーをまたセットするとどこかへ行ってしまった。
5分というのは思っていたより長いもので。
とくに寝転がっているだけ、というのは暇でしかたがない。
5分も休憩いらないなぁ~
なんて考えていると
『お待たせ~』
と、言う声とともに枕が揺れる。
パッと視線を上げると稲葉さんがいて。
ま、また距離が…近い…っ!!
『じゃあ結衣ちゃん。
次に苦手なアレをやろーか?』
苦手なアレって言ったら…アレしかないんじゃん。
稲葉さん…ヒドイです。
私を…そんなにいじめないで下さい…