7日間の恋
『俺も、思った。
同情なんてしないでくれ、って。
俺…同情なんてしてないからな』
よっしーはきっと私の何もかもをお見通しなんだ。
『リハビリ頑張って、早く復活しろ
ショックなのはお前だけじゃないんだぞ』
よっしーはそう言ってニコッと笑う。
『俺だってお前にそんな怪我させちゃったワケだし
これでも結構責任感じてるんだから。
それにエースがいなくなったバスケ部、
どうすればいいんだよ?
杏子だってきっと、
学校で授業受けながらお前のこと心配してるぞ?
だから結衣らしく笑え。
お医者さんは難しい手術じゃない、
そう言ったけど不安なんだろ?
そんなの俺だって不安になるよ
初めてのことだもん
でもさ、それで治るなら頑張れよ
手術してしっかりリハビリして
コートの上に戻って来い。
みんなも俺も杏子も待ってるから。
お前が笑ってバスケできるようになるまで待ってるから。
結衣、お前は独りじゃない
そうだろ?結衣…』
私は手の甲で涙を拭く。
そしてとびっきりの笑顔を浮かべた。
クヨクヨ悩んだって仕方がないんだ。
なっちゃったものはどうしようもない。
私は私らしく。