7日間の恋
「ゆ…ゆいぃぃぃ?!」
不慣れな松葉杖をつきながら教室まで荷物を取りに行く。
よっしーは俺が取ってくる、
って言ってくれたけど心配してくれているであろう杏子の顔が見たかった。
だから息を切らしながら松葉杖をつき教室へ行った。
今、授業中なんだけど乱入。
先生は優しい先生だから問題なし。
「その足…ヤバくない?」
杏子は目をパチクリさせている。
なんたって私の左足、すごいことになっていますから。
車の座席にも座れない。
左足の付け根の少し下から固定するヘンなのを当てられて
それが足首近くまである。
で、包帯グルグル巻き。
これを見てビックリしない人はきっといない。
しかも腫れてきて
太さが尋常じゃない。
もとから足は太いんだけどそれ以上。
右足と比べるとよく分かる。
「私…手術しないと治らないって」
笑いながら言う私。
杏子は言葉を失っている様子。
「まだ手術する日決まってないけど
入院もしなくちゃいけない。
そういうことだから、杏子」