7日間の恋
「も、もう終わったんですか?!」
ビックリして声を挙げる。
あまりの声の大きさにリハビリ室にいた全員の視線が私に集まる。
「す、すいません…」
声をひそめ謝る。
うわぁ…
私、恥ずかしすぎ。
もう…最悪だよぉ…
2つのベットに目をやるが2人ともニヤニヤ笑っている。
「莉巳ちゃん、止まってるよ
稲葉さんはマッサージです」
私は何事もないような顔をしてそう言い放った。
こういうときは知らない顔をするのが1番だ。
うん、それが1番
2人はやっぱりまだ、ニヤニヤ笑っている。
今日…もしかして、厄日?
『結衣ちゃん
肩…こった』
稲葉さんは甘えた声でそんなことを言う。
や、やっばい…
胸がドキドキ言ってる…
今の声はナシですよ…稲葉さん…っ!