7日間の恋





「終わりましたー…」

あれから、リハビリ室へ戻り書類をまとめる。


『お疲れ~』

津川さんもちょうど終わったようで背伸びをしている。



『あ、そう言えば』

津川さんは天井を見つめる。



「どうしたんですか?」



『稲葉が、来て欲しいって言ってた…ような?』


あの、最後の「ような」ってどういうことですか?



『だからさ、行ってきなよ』



「へぇ?!」


何言ってるんですか?

行ってきなよ、って稲葉さんの病室に?



『アイツ、待ってるよ、結衣ちゃんのこと』


でも稲葉さん、私になんの用があるんだろう。


担当、やっぱり津川さんがいいとか…??



『結衣ちゃんさ、彼氏と別れたんだろ?

稲葉に再会してやっぱり好きだ、って思ったから別れたんでしょ?


だったらさ、今日がチャンス…かもよ?』


そんな言葉と津川さんの視線に後押しされるように私はリハビリ室を出た。



今日が、チャンス?

好きだ、って告白?


私が…好き、って言うの?

そんなの恥ずかしいじゃん…


私には…できない。








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