7日間の恋




「よし、じゃあ包帯取るよ?」


秋山さんはそう言って左足に巻かれた包帯を取る。



「うわぁ…これはヒドイね…」


露わになった左足は私の想像も秋山さんの想像も遥かに越えていた。


ひざ周辺は青黒くなっており、
全体的にパンパンに腫れていた。

その腫れは尋常じゃなくて。

ひざから太ももまでほぼ同じ太さになっていた。



「あそこに座ろっか

滑るかもしれないから気をつけてね?」


松葉杖をついてシャワーの前のイスへ向かう。

ただ、私はドジだった。



「…………わっっ!!」


やってしまったのだ。

濡れていた地面に松葉杖をついた瞬間、滑った。


転ぶ、までは行かなかったものの
怪我をしている左足を不覚にも地面につけてしまった。



「……………いたっ」


もうその痛みはどうしようもないものだった。

でも


「大丈夫?結衣ちゃん」


この秋山さんの声に



「大丈夫です」


なんて強がって答える私はどうしようもない。






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