7日間の恋




『懐かしいなぁー!』


『いつぶりだよー!』


と、私ほったらかしでいつの間にか盛り上がり始めた稲葉さんとよっしー

2人の会話の内容から察するに高校の同級生らしい。



「あ、あの~…」

遠慮気味に私は割り込む


『ん?どうした?結衣』

よっしーと稲葉さんの注目を一斉に浴びる私


なんだか恥ずかしい



「稲葉さんは…どうしてここに?」

さっきから気になってた

なんで稲葉さんがここに来たのか



『あ、忘れてた

これ…忘れてったでしょ?』


稲葉さんはおもむろにポケットから何かを取り出す



『結衣ちゃんのだよね?』

ポケットから出てきたのは腕時計



「あぁぁぁー!!!」


『お前、リアクションでけぇーよ』

と、よっしーに言われながら稲葉さんから腕時計を受け取る



「どこに…あったんですか?」



『リハビリのところに落ちてたよ』

稲葉さんはニコッり笑顔



「………ありがとう…ございます…」

稲葉さんの笑顔を見てるとどうも調子が狂う

よっしーがいるのに私は…


はぁ~……








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