7日間の恋
「結衣?!大丈夫?!」
痛さのあまりつぶっていた目を開け声の主のほうを向く。
「………きょうこっ」
杏子の目はものすごく心配そうで。
痛いのになぜか笑えてきた。
って私…なんで声震えてるんだろ…
『結衣?痛いか?』
笑っている私のところへよっしーが来る。
不覚にも格好いいよっしーの顔が目の前にあるせいで胸が鳴る。
バカか…私は。
顔をよっしーから背け答える
「ちょっと…痛いです」
実際の話、痛みはちょっとどころじゃない。
『氷!あと…担架持って来い!!』
よっしーは私のヒザを見ると男子に大きな声で叫んだ。
どうやら事態は大事(おおごと)らしい。
ま、痛みが尋常じゃないから大事だとは思うけど。
いつの間にか私の周りには女子がいっぱい集まってきてて。
あぁ…めっちゃ迷惑かけてるやん!
と、心の中でツッコんでみる。
やっぱり私…余裕に見えるな。