7日間の恋
コーヒーを買うと眺めのいい窓際の席に座る。
『今日も結衣の見舞い、行ってきたんだ。』
『そんなことだろうと思ってた』
吉田が病院に来るなんて結衣ちゃんに逢いに来る以外はないからな。
『お前…今日、結衣のこと泣かせただろ?』
へ?と、間抜けな声が出る。
だって泣かせただろ?ってさ…。
『泣かせたワケじゃないけど…結衣ちゃん、泣いたよ』
やっぱり…と、呟く吉田。
『なんで分かったんだよ?
特に目が赤かったワケじゃないと思ったんだけど…』
吉田はふっと笑い言う。
『俺も結衣の泣き顔見たことあるし』
そう言えば…結衣ちゃん、言ってたな。
吉田の前で大泣きした、って。
『で、話って言うのは…??』
これ以上引っ張っても意味がないと思った僕は先を急かす。
『あ…あぁ』
吉田は言いにくそうに俯く。
そして
『お前…結衣のこと、好きだろ?』