僕の顧問自称殿-そろそろお名前教えてください!-
巫女さんに膝を付き合わせる形で座った。何故だか僕も正座で。
巫女さんが僕を見つめる。僕も巫女さんを見つめる。
巫女さんの瞳は、深い。僕は海の底、一切の光が遮断された深海を思い浮かべた。
巫女さんの瞳のなかで、息を潜める何かが僕の一挙一動に目を凝らしているような錯覚を覚える。
「達筆君、こういうの初めて?」
口火を切ったのは、巫女さんだった。
こういうのって!?
ええと、何をさしているのだろうか?
み、巫女さんは、何をおっぱじめようというのだろうか?
まさか、まさかああああ!!
僕の頭の中にあられもない言葉がめぐる。そりゃあもう、伏字にしなきゃいけないような。しょ、しょうがないじゃないか!
僕だって、健康な一般男子なんだから。
でも、ほら、殿だって、アッチの世界に行っちゃってるけど、実際、同じこの部屋にいるわけだし、ね?
「初めて?」
先ほどよりも熱っぽい声で、呟くように囁いた。
「は、はい」
声が震えてしまったのも、ついでに言うと、裏返ってしまったのもしょうがないというものだ。
一生のうちにお目にかかれるか、かかれないかという程の美貌を持つお方がこ、こんな大胆な質問を真剣な眼差しでぶつけてきたのだから。
「そう……」
ふわり。巫女さんが、小さな声で呟くとほぼ同時に風が動いた。
漆黒の髪の毛が僕の頬に、熱い吐息が僕の首筋にかかる。背中に腕の感触があって……あの、胸、当たってますけどおぉぉぉ!!
僕、抱きしめられてる……よねえ!?
ああ!! 本気で今死んでもかまわない!!
いや、まさか、知らないうちに死んでたりする?
ここ天国でした、とかそういうオチ?
もう、それでもいい!! ビバ、天国!!
「初めてだと、つらいと思うけど……我慢してね?」
え? つらい?
巫女さんが僕を見つめる。僕も巫女さんを見つめる。
巫女さんの瞳は、深い。僕は海の底、一切の光が遮断された深海を思い浮かべた。
巫女さんの瞳のなかで、息を潜める何かが僕の一挙一動に目を凝らしているような錯覚を覚える。
「達筆君、こういうの初めて?」
口火を切ったのは、巫女さんだった。
こういうのって!?
ええと、何をさしているのだろうか?
み、巫女さんは、何をおっぱじめようというのだろうか?
まさか、まさかああああ!!
僕の頭の中にあられもない言葉がめぐる。そりゃあもう、伏字にしなきゃいけないような。しょ、しょうがないじゃないか!
僕だって、健康な一般男子なんだから。
でも、ほら、殿だって、アッチの世界に行っちゃってるけど、実際、同じこの部屋にいるわけだし、ね?
「初めて?」
先ほどよりも熱っぽい声で、呟くように囁いた。
「は、はい」
声が震えてしまったのも、ついでに言うと、裏返ってしまったのもしょうがないというものだ。
一生のうちにお目にかかれるか、かかれないかという程の美貌を持つお方がこ、こんな大胆な質問を真剣な眼差しでぶつけてきたのだから。
「そう……」
ふわり。巫女さんが、小さな声で呟くとほぼ同時に風が動いた。
漆黒の髪の毛が僕の頬に、熱い吐息が僕の首筋にかかる。背中に腕の感触があって……あの、胸、当たってますけどおぉぉぉ!!
僕、抱きしめられてる……よねえ!?
ああ!! 本気で今死んでもかまわない!!
いや、まさか、知らないうちに死んでたりする?
ここ天国でした、とかそういうオチ?
もう、それでもいい!! ビバ、天国!!
「初めてだと、つらいと思うけど……我慢してね?」
え? つらい?