戻れない場所
『扉』
『この扉を通ると、二度とここから出て来れない』
これは僕が親戚のおじさんから聞いた話だ。
それを聞いた時、僕は凄く怖かった。
次の日、学校で友達にその話をしたんだ。
その話を信用しない友達が「学校が終わったら行ってくる」と鼻水を垂らしながら言った。
話の通り、その扉を通った友達は戻って来なかったらしい。
なぜなら、次の日に友達は学校に来なかったからだ。
「きっとあの扉を通ったから…、僕があんな話さえしなかったら…。」
僕はそう呟き、あの扉があるという場所に向かった。
すると、途中に親戚のおじさんにばったりと会った。
「どうしたんだい?血相変えてどこに行くんだよ?」
「おじさんの言ってた扉を通った友達が学校に来てないんだよ!きっと二度と…戻れないのかも。」
「扉…?あぁ、あの話か。」
「おじさん、、一緒にきてくれない?」
「ごめんな、おじさん仕事の途中だから。」
「どうして!?僕の友達がいなくなったんだよ??」
「大丈夫、すぐ会えるから。」
「なんでわかるの?」
「だって、朝からおじさんが風邪の診察をしたんだから。」
そう言いながら白衣のポケットから煙草を出し、火を着ける。
「え?」
「それにその…二度と出て来れない扉というのは…『入口専用』の扉の事なんだ。」
おじさんは、指先で鼻の頭を撫でながら恥ずかしそうに言った。
これは僕が親戚のおじさんから聞いた話だ。
それを聞いた時、僕は凄く怖かった。
次の日、学校で友達にその話をしたんだ。
その話を信用しない友達が「学校が終わったら行ってくる」と鼻水を垂らしながら言った。
話の通り、その扉を通った友達は戻って来なかったらしい。
なぜなら、次の日に友達は学校に来なかったからだ。
「きっとあの扉を通ったから…、僕があんな話さえしなかったら…。」
僕はそう呟き、あの扉があるという場所に向かった。
すると、途中に親戚のおじさんにばったりと会った。
「どうしたんだい?血相変えてどこに行くんだよ?」
「おじさんの言ってた扉を通った友達が学校に来てないんだよ!きっと二度と…戻れないのかも。」
「扉…?あぁ、あの話か。」
「おじさん、、一緒にきてくれない?」
「ごめんな、おじさん仕事の途中だから。」
「どうして!?僕の友達がいなくなったんだよ??」
「大丈夫、すぐ会えるから。」
「なんでわかるの?」
「だって、朝からおじさんが風邪の診察をしたんだから。」
そう言いながら白衣のポケットから煙草を出し、火を着ける。
「え?」
「それにその…二度と出て来れない扉というのは…『入口専用』の扉の事なんだ。」
おじさんは、指先で鼻の頭を撫でながら恥ずかしそうに言った。