*youth*



「いっつも昼休みになると何処に行ってんだと思ってたら、


 こんな所で一人で飯食ってんだぁ~?」









桜さんはニヤニヤしながら隣に座って僕の顔を見た。



僕は無視する。



人にどう思われようと僕の勝手だもんっ!





「新井さんと秘密の場所?」






うっ・・・バレた。。。




桜さんは勘付いたかのようにあざけ笑う。






「なんで南葉君のこと分かるか教えてあげようか?」




「うっ・・・うん。」










桜さんは食べ終わったたこ焼きの包み紙を置き、



空を見上げて静かに言った。







「南葉君のことがまだ好きだからだよ。」






え・・・??












「はぁ~い!取引覚えてる?アタシと付き合って!」



桜さんはいつものようにニコニコ笑っている。



なぜだろうか・・・


今の桜さんの気持ちが分かるような気がする・・・





僕はこう答えるしかなかった。



「うん!いいよ♪」



自然と嫌ではなかった。




僕の結論は変わらないから。




この空のように縛られることもなく自由だったから。






なぁーんてカッコいいこと言っても似合わないけどね♪




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