*youth*
祈り
~Hiroki~
「僕は幸ちゃんのこと好きでいちゃダメなんですか?」
俺は昼休みに輝を生徒会室に呼び出した。
「ダメとは言ってない。
幸ちゃんを諦めて桜に乗り換えたほうが
いいんじゃないかって言ってんの。」
「それが好きでいちゃダメって言っていることなんですっ!!」
輝は怒鳴った。
そして、少し黙ってから輝は静かに言った。
「僕は・・・幸ちゃんの大親友ですよ・・・。」
そう言うと思った。
「お前はさ、いっつもそう言って逃げてるだろ?」
輝はビクッとして、下を向いた。
「もぅほっといてください。・・・・・僕のことは。」
「輝・・・俺は・・・・」
「僕は幸ちゃんの"大親友"でいる限り諦められないんですよっ!!!!!!」
・・・・・
俺はあっけに取られた。
いや・・・・だって・・・・・
だって・・・輝は・・・
泣いてるから。。。