*youth*
ヒカルはまだ何かを見つめている。
「さっきから何を見てるの?」
「空。」
即答だったのに少し驚いた。
「悠チャン、悠チャンの中学の卒業式で僕が泣いてたとき、
こう言ってくれたよね?
『空は繋がっているんだよ』って。」
ヒカルは俺を見て微笑んだ。
確かに言ったような気がする。
でも、それをどうして今?
「輝、お前…辛かったら言えよ?」
広兄が困った顔でヒカルを見た。
辛い…?
「はい。大丈夫です♪」
「ちょっと待てよ!?俺だけ仲間外れかよ!?」
俺は広兄の肩を揺らす。