*youth*






「だから、僕がいなくても幸ちゃんには



 悠チャンも広兄がいるから。


 寂しいとか辛いなんて思わないで。」







幸ちゃんは泣きながら何回もうなずく、




もぅ声すらも出ないみたいだった。





「だけど、それでも辛かったら、




 今、幸ちゃんが持っているコスモスを見て。



 そして、僕のために生きて。」











生きなきゃダメだよ・・・・幸ちゃんは。




「ひぃちゃん・・・・・」





幸ちゃんはしゃくり上げながら、




やっとの思いで話した。






「ひぃ・・・ちゃん・・も・・・・



 ・・一人じゃ・・・・・・・ないよっ・・・・・・・・・・。」





僕は「うん」とうなずいた。





そして幸ちゃんはまた大粒の涙を流した。







コスモスはその涙を受けてキラキラ輝く。


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