*youth*
「悠ちゃん。ありがと♪」
僕は悠ちゃんに礼を言い、歩き始めた。
さよならは言わない。
言ったらもぅ会えなくなっちゃうみたいでしょ?
「ヒカルゥ!」
悠ちゃんは僕に向かって叫んだ。
すると、電話が鳴った。
「もしもし?広兄?」
『2人にお別れ言えたか?』
「はい。悠チャンには泣かされちゃったけどww」
広兄は電話の向こうで″やっぱりなぁ″とクスクス笑う。
「広兄、笑ってる場合じゃないでしょ??仕事は?」
『順調。順調すぎて困っちゃうぐらい。。。』
急に広兄の声が低くなった。
「でも、出発するのはまだまだ先なんでしょ?
だったら、今を僕の分まで楽しんでいてくださいよ。」