*youth*
「自分だけが苦しんでいると思うのは大間違いだから!」
桜さんは泣いていた。
歯をくいしばってる。
「アンタは意地でも生きなきゃいけないの!南葉くんのために…。」
桜さんはしゃくり上げながら言った。
「だから、あんたは辛そうな顔をする権利なんてないから!
ずっとヘラヘラ笑ってろっ!」
そう言って、コスモスを私に投げつけ出て行ってしまった。
頭の中で余韻が残った。
気付いたら、涙が止まらなかった。
私に何やってんだろう…。
『辛かったら、今、幸ちゃんが持っているコスモスを見て。
そして、僕のために生きて。』
コスモスの花言葉…
『純潔と愛情』