*youth*
すると、桜はニヤリと笑った。
「相談料は要らないよ?」
はいはい。大切なお時間を頂くつもりで悪うござんしたww
「一ノ瀬先輩は野球部のキャプテンで、
新井さんは普通の人、それに足の事もあるでしょ?
それが新井さんにとっては耐えられないんじゃない?」
昼休み。
俺は桜と昇降口の階段に座って話した。
「だから、新井さんは大好きな貴方と一緒に居ても辛かったとか。」
俺は桜の話を黙って聞いていた。
なんか…幸が本当にそう思っているみたいだ…。
「って事で、結論!別れれば?」
桜は元気よく投げやりに言った。
「はぁ!?ちょっと待ってよ!?」
「だって、こう考えてみると新井さんと
一ノ瀬先輩って合わない気がするんだも~ん。」
「ちょっ…なにそれ?」
「まっ、別れたくなければ、それでいいけど。」
桜は立ち上がり伸びをした。
「納得いかん!」
俺は桜に向かって叫ぶ。