*youth*
くも。
教室から、俺は顔を机に引っ付けて雲を見ていた。
今日の雲はやけに速い。
そんなに焦ってどうしたんだ?
俺は顔を起こし、今度は頬杖をついて、雲の行く方向を見つめた。
“永遠”って言葉はないって聞いた事があるけど、
空は永遠に続くよな。。。
雲を追いかけて追いかけて、そしたら地球を一周。
終わりなんてない。
「だから!ピリオドの向こう側に行こうぜっ!!!!」
突然、誰かに肩をガッシリつかまれた。
「うおっ!ビビったぁ~!」
振り向くと広兄が楽しそうにニコニコ笑っている。
「なっ?ピリオドの向こう側に行こうぜっ♪」
「いきなりどうしたんすかww」
「あっ、お前、俺の話を聞いてなかっただろっ!」
「聞いてるも何も、広兄がそこに居るなんて気づいてなかったww」
「ひっでぇー!俺、泣いちゃう!」
広兄はえんえんと泣くふり。