*youth*
あっ、そうだ!
広さんに渡さないと!
私はつ広さんの横を通り、棚から紙袋を取り出した。
「はい♪ちょっと早めのクリスマスプレゼントです!」
広さんは目を丸くして紙袋と私を交互に見た。
「俺に!?」
「はい♪」
「ありがとぉ――――――!!!!」
広さんは大事そうに紙袋を持ち、中身を見た。
そして、紙袋をギュッと抱きしめて、また私を見た。
「ありがと~!幸ちゃんっ!」
私は笑った。
広さんはゆっくりと赤色のマフラーを出した。