*youth*
~Sachi~
「でっきたぁ~~!!!」
私は水色のマフラーを優しく伸ばした。
「おっ!それ輝の?」
いつの間にか広さんは私の隣に座っていた。
「はい!ひぃちゃん喜んでくれるといいなぁ~♪」
広さんは私を見てニコニコ笑っていた。
「良かった。幸ちゃん元気で♪」
チサトちゃんの事もあったから、
広さんは私のこと心配してくれたみたい。
だけど…私はあの笑顔に誓ったから。
強く生きるって…。
「でさ…。」
「…?」
広さんは気まずそうに私を見た。
「輝にはどうやって渡す?」
「あ―――――!!!!?」
「もしや、そのこと考えてなかった?」
私がうなずくと、広さんは苦笑。