*youth*
試合当日。
今にも泣きそうな曇り空。
試合球場は地元から電車で1時間もするところにあった。
「うおぉ~!燃えてきたぁ~!!」
球場に入る前、俺は興奮して大声を出した。
そうすると、皆は笑い出す。
はい、皆の緊張がほぐれた♪
俺たちが球場の入口に入ろうとしたら、
前からユニフォーム姿の団体が横を通り過ぎて行った。
ユニフォームには力強い字で『AOZATO』とロゴが入っている。
あれ?ヒカルがいない…。
俺は振り返ってランニングして行く団体の中からヒカルを探した。
やっぱりいない…。
ヒカル…来てないのかよ…。
俺、こんなに楽しみにしてたのに。。。
すると、後ろからバンッと背中を叩かれた。