*youth*
俺が前の夏の試合で負けた時のように。
「…久しぶり。」
ヒカルは俺を横切り団体のほうへ走って行った。
蒼里のユニフォームを着て野球帽を深被りしたヒカルの横顔は
子供のように無邪気に笑っていた。
なんか、俺もあんなふうに輝いているのかな?
って、ヒカルの後ろ姿を見て思った。
「キャプテン、俺らもユニフォームに着替えましょうぜ♪」
俺の後ろには、ずっと待っていたかのように
自分の荷物に腰掛けている田口がいた。
「おぅ!しまってくぞぉ~!」
「まだはえーよww」
俺たち野球部が一番輝ける舞台を目指して戦うんだ。
俺たちの努力と言う名の青春。
試合開始まで1時間前のお話でした♪