*youth*
「蒼里学院の交代のお知らせをします。
8番、ショートの○○君に代わりまして、
10番、南葉君が入ります。」
えええええっっ!!!??
ヒカルは観客席に挨拶をして、
嬉しそうにこちらへ走ってくる。
こんなの時にヒカルと戦うって・・・
ヒカルは無邪気に仲間に声をかけながら送球練習をしている。
さっきまでヒカルと試合出来なかったのを残念がってたのに、
今、ヒカルがこの球場に立つと複雑な気持ちになる。。。
そんな俺を無視して試合が再開した。
複雑だけどさ・・・俺は・・・
勝たなきゃいけないんだよっ!
「なあ、お前、2塁に走っていっても無駄だぞ?」
へ?
「この回のお前らの攻撃は、あのバッターで終わる。。。」
俺の隣に居るファーストの奴がバッターを遠い目で見つめて言った。
こいつ・・・ケンカ売ってんのか??
だったら意地でも2塁に行ってやろうじゃないかっ!!!!!
ジリジリと2塁のほうへ足を忍ばせる。
「リーリーリーリー・・・・・・GOっ!!!!!」
俺は全速力で走った!!!