*youth*
俺はレモンソーダの缶を開け、ぐぃっと飲んだ。
冷たっ・・・温かいのにしときゃ良かった。。。
「悠ちゃ~ん!」
ヒカルは制服姿で俺に手を振って駆け寄って来た。
「幸ちゃん元気?」
ブハッ!
俺はレモンソーダを吹き出しそうになった。
「お前変わってねぇ~なぁ~ww」
ヒカルは顔をハテナにする。
「元気だよ。めちゃめちゃ。」
「良かった♪」
ヒカルは満面の笑みで笑った。
ケンカ原因で幸とは全然会ってないって言えなかった。
大げさかもしれないけど言ったら、
ヒカルはここから幸のいる病院まで走って行ってしまうと思って。
「悠ちゃん…?」
「あー、わり。なんか飲む?」
「うん、ココア♪」
俺はヒカルに温かいココアをおごってやり、階段に座った。
「あ~あ、負けちゃった♪」
ヒカルはココアを飲み、缶を両手で包みこんだ。
「お前には甲子園はまだ早いよ。」
「…かもね。」
ヒカルは俺の顔を見て微笑んだ。
よく見ると目が赤い。。。
「それちょっとちょうだい?」
俺は飲み終わったレモンソーダの缶を横に置き、
ヒカルからココアをもらって飲んだ。
「げっ!味混ざったっ!!!」
ヒカルは笑いながら缶を受け取る。
「悠ちゃんらしいね♪」
「だって、オイラだもんっ。」
「久しぶりに悠ちゃんと話せて嬉しいな♪」
ヒカルは少し寂しそうな顔をした。