*youth*
「悠ちゃん…。悠ちゃんは…?」
「え…?」
「悠ちゃんは…私と別れたい??」
「ううん。幸と一緒に居たい。。。」
「そっか。。。」
幸の声がどんどん近づいてくる。
「悠ちゃん…っ」
急に後ろから抱きしめられた。
「さちっ…?」
驚いて振り返ると幸は倒れそうになる。
俺はすぐに幸を支えた。
幸は素足で車椅子を使った形跡もない。。。
「幸…どうやって…」
幸はしゃくり上げながら俺の胸の中で泣いた。
「悠ちゃん…もぅ…どこにも行かないで…。」
俺は今頃ホッとした。
幸の心の中にちゃんと俺がいる…って。
「うん。どこにも行かないよ…。」
俺は幸を包み込むように強く抱きしめた。
幸の温もりを確かめるかのように・・・