*youth*
天の川
~Yusuke~
『っで?幸ちゃんはどうやって悠介の所まで来たの?』
幸に会った夜、家に帰って俺は広兄に電話した。
「それが分かんないだよぉ。俺はそのとき後ろを向いてたし、
幸は“よく憶えてない”って言ってるし…。」
『うーん、俺の推測だけど、たぶん手すりにつかまって歩いたとか。』
「俺もそう思う。。。って事は、リハビリすれば治るよな!?」
俺はつい怒鳴って、広兄は“おわっ!?”と驚いた。
『まっ、まぁ、その事に関してはじっくり考えらればいいんじゃない?
それよか、幸ちゃんの誕生日&クリスマスプレゼント買ったか?』
「あー、聞いてよ広兄ぃ~。磯山がさぁ~」
『合宿だろ?それは残念だったなww』
広兄が電話の向こうで笑う。
「抜け駆けしないでよ?幸とのクリスマスは渡さないから。」
『あらら、彼氏が来れないなら、幸ちゃん可哀想でしょ?
お前の代わりに俺が幸ちゃんと一緒にクリスマスを過ごすよ。』
「ダメェーッ!!!!!」
広兄はまた笑う。
『大丈夫だって。その時には、もぅここには居ないからさ。』
広兄の声は寂しそうに聞こえた。