*youth*





「やべぇっ!!!ヒカルが消えた!!引き返すぞ!!」


今頃、慌てだす悠チャン。



「はぁっ!?南葉君を見捨てるの!!??」



「でっでも、そういうのはレスキュー隊とか・・・


 よく分からないけど、そこらへんの専門の人に頼んだほうが・・・」




桜さんは黙り込み、


悠チャンの珍しくまともな意見に賛成した。





そして、下山している私達。





「もしクマが出てきたら、あんたが戦いなさいよ!!」



桜さんはいつもの命令口調に戻ってる。



まるでひぃちゃんが居た時は芝居だったみたいに・・・ww




「ムリ!!クマが出てきたら、まず死んだフリだよ!」




悠チャンは初めて使う言葉を使うように片言に喋る。






すると前から声が聴こえた。



「こんな所にクマなんか出ねぇよ。」








「うわぁっ!!!!!クマ出たぁ――――――!!!!!」



「悠チャン・・・広さんだよ。。。」




確かに急に出てくるとクマかと思うけど、




広さんは小さい女の子を肩車している。





「まったくこんな所に来て、


怪我でもしたらどうするんだよ。」



「広兄こそ、どこ行ってたんだよ!!」



広兄はアハハと笑う。



「この子、迷子だからずっと駐車場で母親捜してたんだよ。


 この子が車で来たって言ったから。」




なっ?っと上に乗っている女の子に話しかける広さん。




なんとなくチサトちゃんに似てるような感じがする。。。




「というか、輝は?」



広兄がそう言うと私達は言葉を濁した。






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