*youth*
~Yusuke~
「たぁ~ぐぅ~ちぃ~!!!!
お前、まぎらわしいんだよっ!」
俺はヒカルから田口をどかした。
「ヒカル大丈夫か?」
ヒカルは苦笑い。
「大丈夫ですけど・・・田口先輩に捕まったあと、
バランス崩して転げ落ちたんですよ。。。」
「ふーん、だから、枯れ葉が付いてるのね。」
桜はヒカルに近寄って、ヒカルの背中に付いた枯葉を取る。
「でも、転げ落ちたような音はしなかったよな?」
ふぃに幸を見ると、幸はボケッとしてる。
「ふぇ!?・・・・・うっ・・うんっ。」
「一ノ瀬が慌てふためいて叫んだからじゃねぇの?
まったく、こっちは全国大会控えてるのに。」
ため息をつく田口にヒカルは慌てて謝る。
「ばぁ~か、お前がいきなりヒカルをさらったからだろっ。」
そう言って、田口にゲンコツを御見舞いしようとコブシを上げたら、
田口は何かを見つけて、すぐに俺のコブシをかわした。
「一ノ瀬の彼女さんですか!?」
田口は幸を見て目を輝かせている。
田口の、幸の手をぎゅっと両手で握る行為は少し気になるけど・・・
「こんな可愛い彼女を放って置く彼氏なんか置いといて、
俺と付き合わない??」
バシッ!
「たぁーぐぅーちぃーくぅーん!
君は何を言ってるのかなぁ~?」
俺は後ろから田口の頭を叩いた。
笑っているけど、幸は戸惑っている。