*youth*





~Sachi~






「今年こそメチャクチャ可愛い彼女が出来ますように!」





悠チャンの隣に立ってる…えーっと…つぃさっき自己紹介してくれた…





田口さんが、肘を直角に上げで両手を合わせてる。



「去年の正月も確かそういうこと言ってなかったっけ?」



悠チャンが言うと、


田口さんは人差し指を上げて、ちっちっちっと指を振る。






「一ノ瀬、記憶力足りんな。去年より更にグレードアップして



 “メチャクチャ”と言う単語が追加されたのさ☆」



「覚えてらんねぇよ、そんなのww」



悠チャンは田口さんに呆れて、私の車椅子を押す。







田口さんの演説(?)まだまだ続く。




「しっかし、周り見れば、熱々なカップルカップルカップル!


 まったく、こんなだから地球温暖化が進んでCMのシロクマチャンたちが…」




田口さんが話してる途中、悠チャンの誘導の元で、




田口さんと違う道を歩んでいる。。。







「あいついったん喋り出すと止まんねぇんだよ。」


悠チャンは嫌そうに言う。




でも、顔はニコニコ笑っていた。








田口さんに初めて会ったとき、悠チャンと仲悪いのかと思っていたけど、



やっぱりバッテリーの絆が見えたような気がする。







「・・・悠チャン、全国大会頑張ってね!」


「おっ、おぅ!」






「俺も“頑張ってね♪”って言われてみてぇ~!」



後ろを振り向くと悠チャンの隣にニヤニヤ笑う田口さんがいた。




えっ…これって、田口さんにも言ったほうがいいのかな?…(汗)




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