*youth*
「んじゃ、まずは体力付けないとな!」
「うん…?」
「焼肉食いに行こう!幸、いっぱい食べないと駄目だぞ!」
「ふっ…太る…(汗)」
「お前、リハビリするんだから大丈夫だって。今日は俺のおごりで♪」
「そういえば、悠チャンと外食したことないね。」
「てか、一緒に飯食ったことないよなww
年始めに良い思い出作りましょ♪」
「うん♪」
幸は俺に笑いかけ、前を向き直した。
その瞬間、幸の髪が車椅子の手すりを持つ俺の手を触ってくすぐったかった。
「うっしゃ~!カルビ待ってろぉ~!!!!」
ずっと人を頼っていた幸がリバビリの事を言った時、
急に幸が一人立ちをしたようで寂しく思った。
ずっと俺を頼ってほしいと言う
わがままな気持ちが生まれていたんだ。
だから、今は前を向く幸の純粋さが頼もしくって、
少しくすぐったい。