*youth*










幸の退院の日。



俺は幸の荷物運びの手伝いに行く事にした。






「あっ・・・!!一ノ瀬くん。」


廊下で幸のお母さんが俺に手を振っている。



前見たときより元気でよかった。






「お久しぶりですっ。」


俺が会釈すると幸のお母さんは微笑み、


「今、幸のお友達が来てるところよ。」


と言って、俺の横を通り過ぎた。







幸の友達・・・?




ヒカル・・・?




広兄・・・?





もしかして・・・


この前、幸の目の前に現れた・・・



ユキヤって奴??







俺は恐る恐るドアを開けた。







すると、楽しそうに笑う車いすに乗っている幸と、


俺の顔を見てムスッとした顔をする桜がいた。



「お前かよぉ~~~。」



「なに緊張したようにドア開けるのよ。」




俺は脱力する。




てっきりユキヤかと思った。。。





てか、初詣の時から気になってたんだけど・・・


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