*youth*




「さち・・・」



「ん?っ・・・」


「ヤキモチ?」


「えっ!!!!!!??違うっ!!!!」



幸は急に熱いものを触るように騒ぐ。



「違うからっ!!


 ぜったいぜったいそうじゃないから!!」




「はいはいww分かったよww」




幸の前で女子の話したことなかったから、



幸がヤキモチを妬くとは思わなかった。





「んじゃ、荷物これだけ?」


「うん。服ぐらいしか持ってきてないから。」




ダンボールを持ち、幸を見た。


幸の手には俺があげた天使のオルゴールが微笑んでいた。









「さち、ちゃんと病室に挨拶をしたか?」


「あっ・・・。」



幸は車いすを容易に動かし、入り口から、病室のほうに向きなおした。






「半年以上、お世話になりました。それと・・・」




幸は病室を見回し、



最後に俺を見た。







「最後に行きたい所があるんだけどいい?」










< 300 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop