*youth*
「さち・・・」
「ん?っ・・・」
「ヤキモチ?」
「えっ!!!!!!??違うっ!!!!」
幸は急に熱いものを触るように騒ぐ。
「違うからっ!!
ぜったいぜったいそうじゃないから!!」
「はいはいww分かったよww」
幸の前で女子の話したことなかったから、
幸がヤキモチを妬くとは思わなかった。
「んじゃ、荷物これだけ?」
「うん。服ぐらいしか持ってきてないから。」
ダンボールを持ち、幸を見た。
幸の手には俺があげた天使のオルゴールが微笑んでいた。
「さち、ちゃんと病室に挨拶をしたか?」
「あっ・・・。」
幸は車いすを容易に動かし、入り口から、病室のほうに向きなおした。
「半年以上、お世話になりました。それと・・・」
幸は病室を見回し、
最後に俺を見た。
「最後に行きたい所があるんだけどいい?」