*youth*
ひぃちゃんは顔を上げた。
「それって、僕が頼りないから??」
驚いてる。というか、今にも泣きそうだった。
「そうじゃないの。私、いっつもひぃちゃんに迷惑かけてるじゃん・・・。
だから、ひぃちゃんは私じゃなくて他の子といるほうがいいんじゃないかって。。。」
「・・・・・それは・・・僕のために言ってるの?」
ひぃちゃんはいつもよりキツイ口調だった。
私は深くうなずき笑ってみせた。
これ以上、ひぃちゃんを傷つかせたくない。
これは・・・ひぃちゃんのための決断・・・
ひぃちゃんは少し考えてから言った。
「新井さんがそうしたいと言うならそうする。
でも・・・、僕のためと言うなら断る。」
ひぃちゃんは凛とした態度だった。
「なんで!?私といたら損するだけだよ!!?」
私は必死で説得した。
「損なんかしないよ!僕は新井さんの笑顔を見ていたいから!!」
「そんなの変だよ!間違ってる!なんで?なんで・・・」
「だって、僕は新井さんのことが好きだからっっ!!!」
ひぃちゃんの声が響いた。
雨はザーザー降り続けている・・・・・