*youth*
その言葉を聞いて私は安心感に包まれた。
凍った心が少し溶けたよう。。。
私はこの言葉を求めていたのかな?
今の私の辛い気持ちを聞いてくれる人を探していたのかな?
私は彼に全部を話した。
彼はしゃがみこみ、私の話を黙々と聞いてくれた。
そして、私の話が終わり、沈黙の時間が続いた。
彼は考え込んでいるようだった。
そして、彼はひらめいたかのように、いきなり立ち上がって言った。
「わっかんないや♪」
え・・・!?
「俺、失恋した事ないしさ。」
彼はニコニコの笑顔で言った。
なにそれ・・・。
「モテモテなんだね。。。」
「モテるわけじゃねぇよ。俺の恋人は野球だから。」
彼は少し怒っているみたいだった。
野球バカだったのか・・・。
「話す相手を間違えた。」
私は立ち上がって帰ろうとした。
「待って!家まで送ってあげる。」
彼ニコニコ私の隣に並んだ。
そんなふうに無邪気に笑われると
断るものも断れなくなる・・・。