*youth*
悠チャンが告白したのはソフトボール部の3年生。
悠チャンと一緒で、キャッチャーでキャプテン。
もぅ引退しちゃったらしいけど。
相談とかのってくれる悠チャンにとっての理解者。
それで、悠チャンは少しずつ、その人が好きになってきて、告白した。
でも、その人は断った。
その人は、もっとソフトボールが強くなりたいからアメリカに旅立つんだって。
もちろん、悠チャンは卒業したら追いかけてアメリカに行くと言ったらしい。
だけど、その人はダメって怒った。
『貴方には貴方の夢があるんでしょ?
貴方は自分の道を進んで。
だから、私のことは忘れてね』って・・・
悠チャンは淡々と話した。
悠チャン・・・それは、失恋じゃないよ・・・
そして、彼は最後にこう言った。
「もしかしたら・・・その人は俺にとって憧れだったかもしれない。。。」
悠チャンは泣いてなかった。
でも、笑ってもいなかった。
こういう時って、どうすればいいんだろう??
彼はずっと星空を見ていた。
「悠チャン・・・。」
私の精一杯の慰め・・・
「私が悠チャンの願い一つだけ叶えてあげる。」
どうか・・・これで元気になって・・・
悠チャンは少し笑って言った。
「俺は願い事なんかねぇよ♪」
彼は立ち上がり、帰ろうかっと言って、私の手を引っ張った。
雨はもぅ止んでいた。
でも、私の気持ちは複雑だった。。。