*youth*
雨色の雫【番外編】
〜Hikaru〜
「あたし、ずっと前から南葉君のことが好きだったの・・・。
付き合ってくださいっ!!」
放課後、誰もいない教室で、
クラスの女の子に呼び出されたと思ったら、告白だった。
「ごめん。好きな人いるから・・・。」
僕は断った。
「好きな人って・・・新井さん?」
気づいてたんだ・・・。
だけど、僕は幸ちゃんにベッタリだから、
気づかないわけないよね・・・
僕はうなずいた。
「でも、新井さんって一ノ瀬先輩と付き合ってるんでしょ?」
うん・・・そうだよ・・・
「それなのに好きなの??」
僕は静かにうなずいた。
これじゃあ人から見ると横取りしようとしてるみたい・・・
「ずっとその位置でいるの??」
女の子は僕を心配してる。
ダメだな・・・僕。
女の子を心配させちゃ。。。
でも、僕は・・・