*youth*
~Yusuke~
後遺症・・・
その言葉を聞いたとたん、
この世に存在する言葉なのか分からなくなった。
だって・・・幸は・・・一生歩けないなんて・・・・・
俺とヒカルと広にぃは幸のお母さんに呼び出され、
今、ファミレスにいる。
「何か・・・治る方法はないんですか!?」
俺は身を乗り出して幸のお母さんに聞いた。
幸のお母さんは重い口を開いた。
「あるわ・・・手術すれば治るって言われたから・・・。」
「じゃあ、手術を!!」
今度はヒカルが声を上げた。
昔のヒカルは、こういう暗い話になると黙っているのに、
今のヒカルは必死だった。
幸のお母さんの声はもっと暗くなった。
「だけど・・・手術費が・・・大金で・・・とても払いきれないわ・・・。」
「・・・どのくらいですか?」
さっきまで黙って何かを考えていた広にぃが冷静に聞いた。
幸のお母さんは少し溜めて言った。
「100・・・・万・・・・。」