*youth*
「だけどさ、一番呼びやすい呼び方でいいんじゃない??」
そう言ってひぃちゃんは私の頭をなでる。
ありがと。
ひぃちゃん・・・
今なら聞けるかも・・・
ひぃちゃんになら・・・・聞けるかも・・・
「ひぃちゃん・・・・。」
私がいきなり暗い口調だったので、
ひぃちゃんはすぐに察し付いた。
分かっているなら話しやすい。
私は思い切って聞いてみた。
「私の足は回復しないの?」
ずっと疑問だったこと。
母親に聞こうとしたけど、泣かれたら困るのでやめた。
ひぃちゃんは顔を伏せた。
「悠チャンの口から聞くんじゃなくていいの?」
涙声だった。
「うん。ひぃちゃんの口から聞きたい。」
ひぃちゃんには悪いけど、
たぶん悠チャンの口から聞いたら泣いちゃうと思う。
自分でも感づいている。
自分の足のことなんだから。
でも、やっぱり真実を知りたい。
それが受け止められない残酷な事でも・・・・
「じゃあ、話すよ?」
ひぃちゃんは静かに話し始めた。
私の目を決して見ずに・・・。