【短編】Promise~小さな恋物語~
ニ章 愛の蕾
私達は、あの日から付き合い始めることになり…
日に日に、琉珂の事が好きな気持ちが大きくなり毎日、“好き”って言っても足りなく感じる程になった。
そんな毎日を過ごしていた私達に、悪魔が嘲笑い迫っているとは、知らずにいた。
12月半ば頃、私達は日課のように、毎日放課後は音楽室で二人で過ごしていた。
「腹減らないか?」
「うん、少しね。」
琉珂は、小さく笑うと、鞄の中をゴソゴソと何かを探し取り出す。
「ほら、食おうぜ!」
取り出したのは、チョコレートだった。