【短編】Promise~小さな恋物語~
琉珂の言葉に少し驚いたけれど、結婚したいと言ってくれた事が、とても嬉しかった…。
でも悪魔は、すぐそこまで私達に気づかれないように、忍び寄っていたのだった。
次の日、珍しく琉珂は学校を休んでいた。
(どうしたんだろう…昨日は、普通だったのに。)
授業中も気になり上の空で気が付けば下校時間となっていた。
日課だった音楽室は、琉珂が休みだから真っ直ぐ家に帰った。
家に、あと数十メートルという所で、後ろから声を掛けられた。
「琉珂…?」