【短編】Promise~小さな恋物語~
三章 愛の開花
そして私達は、駆け落ちする日にちを明後日、12月25日のクリスマスに決めた。
銀行にある貯金を、全部下ろしたり、着々と準備を始めた。
そして、12月25日…
私は夕方、琉珂と待ち合わせの場所へ向かった。
待ち合わせの場所は、何故か駅ではなく教会だった。
琉珂は、“着いたら分かる”とだけで理由は、教えてくれなかった。
その教会は、学校の近くにある、古びた小さな教会。
この時期には、教会からは、まるで天使が喜びのの唄を、神様に届けるように…。
教会に着き辺りを見回すけれど、琉珂の姿はまだない。
(早かったかなぁ…?)
ふと、教会の扉が目に入ると扉が少しだけ、開いていた。