【短編】Promise~小さな恋物語~
最初は待ちきれない気持ちで、いっぱいだったのに、月日が流れ日に日に近づいてくると、怖くて不安になる。
それは、10年前に交わした彼との約束…
私は瞼を閉じて、あの頃の事を思い出していた。
彼との出会いは、小学校五年生だった。
あれは、11月のある日季節外れの転校生がくると、皆で盛り上がっていたら先生が教室に入ってきて…
「今日は、新しいお友達が、このクラスに入る事になりました。分からない事があれば、皆教えてあげてね。」
「は一い!!」
先生が声を掛けると、皆は扉に注目する。
扉がガラカラと音を立て開くと、女子が騒ぎ出した。